「爆発する北国のパワー」
タイトルが、北朝鮮問題のような表現だが、古代東北地方の話。
安部貞任を代表とする「北魁」達は、北国のパワーと文化を背負って大和軍と対決する。
この12年間にわたる戦いは、俗に「前九年の役」と呼ばれる。
今から1000年ほど前の東北地方の話だ。
この12年にわたる戦いは何だったのであろうか。
知る限りではその意味を明確にしたものは無い。
「北の野蛮な奴らを滅ぼした」という説明だけだ。
果たして彼ら安部一族は何者だったのであろうか。
「北国の先住民の王者」という説明も見受けられる。では、その先住民とは何者なのであろう。
間違いないことは、安部の文化とパワーを土台として「平泉」文化ができたということだ。
安部一族の文化的評価も分かれている。平安文化にも優るとも劣らないという説もあれば、猿のように野蛮だという説もある。この不思議な安部一族は、北国の歴史を正しく評価するキーワードでもある。
もしかしたら前九年の役は、北のパワーと南(西)のパワーが衝突したと考えるべきかもしれない。
このパワーは、文化とも言えるし、歴史や風土と置き換えることもできる。
彼らの歴史を、京都の基準で見るからおかしいことになる。
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