合鹿椀
能都地方も魅力的な古漆器が残る地域である。
中でも柳田村(現能都町)は往時の面影を残し、合鹿碗の故郷とも言える地域である。
地元の農家で、畑仕事の合間に自らの食器として形作り塗り上げた堂々とした椀である。
見るものを圧倒し、いつの時代に作られたのか明らかでない。
おおらかで生命力に溢れる合鹿碗は、まさに能登という風土が生んだ椀である。
南部椀、秀衡椀と共に日本三大古式椀と言っても良い。
合鹿椀の成立は不明だが、文献で最も古いものは元禄7年(1694年)である。
現存する合鹿椀も元禄年間のものと分析されているようである。
漆の技法は柿渋を下地として使う平安時代末期の技法を継承している。
おそらく中世には、全国を渡り歩く技能集団があったのかもしれない。
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