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2019年2月27日 (水)

ラッセル車

愛好者に人気!“90歳”ラッセル車 現役フル稼動/弘南鉄道・弘南線
2/2(土) 8:33配信 Web東奥

 弘南鉄道(本社青森県平川市)の弘南線(黒石-弘前)線路を除雪するラッセル車が今冬も活躍している。今年で製造から90年たった北海道生まれの「道産子列車」は、重厚で漆黒のボディーが特徴。近年、鉄道愛好家の人気を集め、同社の知名度向上にも一役買っている。

 1月24日夜明け前、平川市の尾上高校前駅。雪が降り続く中、田舎館方向から汽笛を鳴らしたラッセル車が無人駅にゆっくりと近づいてきた。線路を覆う大量の雪を吹き飛ばし、雪煙が舞う。迫力満点の瞬間だ。

 この鋼鉄製のラッセル車「キ104」は1929(昭和4)年、旧国鉄の苗穂工場(現札幌市)で製造された。弘南鉄道は国鉄から譲り受けた68年から、弘南線で除雪車両として運行を開始。それまで使っていたラッセル車は廃車にした。同社によると、キ104と同形の「キ100形」のラッセル車は昭和期に数多く造られたが、現役の除雪車両として本線でフル稼働している車両は、今では全国でも少ないという。

 ラッセル車は動力がないため、23(大正12)年に米国で造られた電気機関車に押されて走る。車両前面の「フランジャー」と側面に付いた羽根のような「ウイング」で雪をかき分ける。出動するのはまとまった雪の予報が出ている場合などで、夜明けから夕方までいつでも運行できる体制を整えている。走行ダイヤは非公開だが、今冬は1月28日時点で13回出動した。

 普通列車の定時運行に影響しないよう、ラッセル車の乗員たちは出動のたびに気を引き締める。ラッセル車の操作業務に携わる同社の瓜田卓也さん(25)は「線路設備の損壊や事故を起こせば大変。ウイング操作などはいつも注意している」と言い聞かせる。

 全国から訪れる鉄道愛好家のために、同社は2009年からラッセル車の撮影会を開いている。各地に評判が広がり、新たなグループからの開催依頼が舞い込むという。今年1月20日には、埼玉県の小西誠一郎さん(55)ら愛好家16人の希望を受け、同社が午前と午後に撮影会を開催。小西さんは「ラッセル車は雪を吹き飛ばしてこそ絵になる被写体。現役で走っている機関車を撮るのも楽しい」と笑顔を見せた。

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