箸墓幻想
日本史の大きな謎・邪馬台国論争を題材にした旅情ミステリーです。奈良県周辺が舞台となっています。「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」の歌は有名ですね。
浅見は、『旅と歴史』の編集長、藤田と奈良、大和路を旅します。旅の目的は、当地で遺跡発掘調査を続けていた老考古学者、小池の不可解な死の真相を解明するためでした。ところが、小池は数日前、初瀬ダムで水死体として発見されます。浅見たちは、小池が寄宿していた当麻寺を訪ねます。すると、住職の娘が調査の協力を申しでます。
小池の身辺を調べる浅見だが、学説を巡る怨恨などは浮かびません。そんな時、浅見は箸墓古墳を望む池に、小池の老眼鏡を発見します。そこからはいつもの浅見ワールドです。
箸墓古墳は、奈良県桜井市箸中にある古墳です。形状は前方後円墳で、実際の被葬者は明らかでないが、宮内庁により「大市墓(おおいちのはか)」として第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓に治定(じじょう)されています。宮内庁管理下にあり,学術調査は行われていませんが、卑弥呼の墓であるとの説もあります。箸墓古墳ばかりでなく、奈良や京都には日本の古代史に関わる名所旧跡がたくさんあります。
また、日本における饅頭の起源は奈良にあるといわれています。それは、日本に饅頭の製法を伝えた林浄因(りんじょういん)という人物が、現在の奈良市林小路町に住み、饅頭作りをしたという伝承にもとづいています。そんなことも旅先で調べてみたいものです。
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