« 浄法寺の謎 | トップページ | 奈良時代の漆 »

2020年2月15日 (土)

能登の古椀

 能登地方も魅力的な古漆器が残る地域です。中でも柳田村(現能都町)は往時の面影を残し、合鹿椀の故郷とも言える地域です。地元の農家で、畑仕事の合間に自らの食器として形作り塗り上げた堂々とした椀といえます。

 見るものを圧倒し、いつの時代に作られたのか明らかではありません。おおらかで生命力に溢れる合鹿碗は、まさに能登という風土が生んだ椀です。能州木地師の伝統を伝え、輪島塗の原型ともいわれるこの古代椀は、日常品として長く使われてきたものの、食器が漆器から陶磁器へと変わる中で、その多くが捨てられたり蔵の中で眠っていました。
 
 南部椀、秀衡椀と共に日本三大古式椀と言っても良いとおもっています。合鹿椀の成立は不明ですが、文献で最も古いものは元禄7年(1694年)だそう です。現存する合鹿椀も元禄年間のものと分析されています。

 漆の技法は、柿渋を下地として使う平安時代末期の技法を継承しているといわれます。浄法寺の古い椀も、柿渋が使われていました。そのあたりも興味ぶかいです。

 中世には、全国を渡り歩く技能集団があったのかもしれません。全国の古椀産地を旅したいです。

https://airinjuku.jp/

Map_ishikawa_yanagidavillage

« 浄法寺の謎 | トップページ | 奈良時代の漆 »

骨董」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 浄法寺の謎 | トップページ | 奈良時代の漆 »

ウェブページ

2020年3月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31