江戸期には確固たる地位を築いた「浄法寺塗」でしたが、江戸期の南部藩は漆器製造を統制し他藩への自由な流通を禁止したために、浄法寺塗最大の特徴である自由奔放な絵付けは徐々に廃れて行きました。
藩主などへ献上する「箔椀」などの高級品か庶民向けの漆器に活路を見いだしたのです。
大東亜戦争後、生活様式の変化とともにプラスチック製品が普及し、「浄法寺塗」は一時期途絶えそうになりましたが、地元の人々の努力により現在でも人々の暮らしの中に生き続けています。

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